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「社員を育てることへの私の思い」
同友会に入会させて頂き、 早11年の歳月が経ちました。 そんな中5年程前までは、 社員の増員、 欠員の補充は中途採用で対応することが多く、 採用者の即戦力に期待するところが大でした。 しかし中途採用者は、 当然のことながら他社で教育を受けていることもあり、 当社経営理念を積極的に理解しようとせず、 又指導力不足で理解させることができなかった事で退職していく者が多かったのも事実です。 そこでここ数年は新卒者の採用に方針を切り替え、 一から 「共育」 を見直す事にしました。 其の時に参考になったのが 「共に育つ partT」 です。 人間が変わるということは、 外側から変えられるという事ではなく、 自らの意思で内面から変わるということなのです。 自らの意思で内面から変わっていくことが、 人間が人間になるということです。 ですから私たちは、 謙虚な気持ちで共育にあたらなくてはならないのです。 その為には、 お互いを認め合い、 必要とし合える環境を作る事が重要であると同時に、 決して結果を急がないことです。 言い換えれば、 一人ひとりの 「違い」 を 「持ち味」 として発揮させ、 信頼しあう人間関係こそ民主主義の精神であり、 やる気の源泉なのです。
人間とは、 孤独な動物で、 しかも、 多くの人と結びつき、 支えられ、 世話にならなければ生きていけないという矛盾を埋めるためにこそ、 学問や文化があります。 算数や国語を勉強するのは、 自分が出世するためではなく、 違いを認めたうえで、 他の人と深いところで結びつくため、 又お互いに意思が通じわかり合うために学ぶのです。 一つひとつの学習が、 自分を鍛え強くすると同時に他人の身になって考える能力を養います。 教養とは、 “他人の身になって考えることのできる能力の広さと深さ”と言うことをこの本から学ぶことができました。 これからも 「共に育つ」 を社内の環境づくりに役立てて行きたいと思います。
(推薦者;マルチプライ梶@五十嵐弘人氏) |