中同協第38 回定時総会参加報告 7/13〜14 石川
 

 今年の中同協全国総会は、 「加賀百万石から新しい鼓動を」 をメインテーマに、 石川同友会が開催設営を担当。 全国から約1400名が参加、 宮城同友会からも12名が参加しました。 参加者より感想が寄せられておりますのでご紹介いたします。

課題を明確にし、 互いのレベルアップ

新栄電設工業(株) 小 野 裕 司
(参加分科会;第6−経営指針)


  二日間の行事を終えて、 まず思うことが自社の経営指針書は機能しているのだろうか?
  私は昨年、 経営指針を創る会に参加をして成文化しましたが、その後の自分はそれに対し全力で見直しをかけていたか?また、 社員と向き合って話し合っているか?など、 いろいろ考えさせられました。 なぜなら、 私が参加した分科会は岡山同友会の岡山旭東病院、 土井院長の報告を聞いたからです。
  その中で岡山同友会の取り組みの実例が紹介されました。 それは企業経営サーベイランスということです。 同友会理念にもとづいた企業経営が実践できているかどうか、 第三者の目で確認し課題を明確にして、 さらにレベルアップを図っていくという目的です。 宮城同友会でもこのような取り組みをしていかなくてはいけないのではないでしょうか?
  経営指針を創る会に毎年約20社が受講していますが、 卒業してからが本当の始まりといわれます。 毎年見直しをかけ継続して行っている企業はどのくらいいるのでしょうか?企業経営サーベイランスは同友会の仲間同士だからこそできることではないかなと私は思いました。 また、 経営指針書を成文化することによって自社を取り巻く環境や業界内の問題点などいろいろとでてきます。 そうしますと、 自社だけでなく外部環境も変えていかなくてはいけなくなるはずです。 これらが、 同友会の学習運動である 「中小企業憲章」 につながっていくのかなと感じました。




ら行動し、 地域に発信する存在になろう!

(有)布久満 谷  政 子
(参加分科会;第11−地域づくり)



  同友会に入会して十年。 今回初めての全国大会参加でした。 不安と期待を持って、 いざ金沢へ。
  第一日目、 総会開始前に主計町ひがし茶屋街、 尾張町のふ屋、 森山町の箔屋などを見学。 これが後に、 金沢市長の山出氏の報告を聞いた時大変役に立ちました。 案内してくれたタクシーの運転手さんは知識ある楽しい方で、 きちんと説明してくれました。
  私が参加した分科会は 「伝統と創造〜まちづくり・文化・産業〜」 の第11分科会です。 山出市長の話はとても分かり易く、 金沢は前田家代々、 江戸時代から戦いを避け、 学術・文化を尊重して来た事、 昭和の戦災にもあわず歴史ある町並みを残している事、 それらを保存、 維持するために様々な助成をし、 加賀宝生などの伝統文化の敬称には、 子ども塾をつくり若手の育成をしている事等々、 具体的な対策を聞く事が出来ました。
  二日目の午後も市内を歩き、 「市民と行政が“協働”で、 小さくても輝きを放つ世界都市をめざす」 という金沢市の確かな方向性を感じました。 行政と市民が一緒になって文化の街をつくっているのです。 私どもも行政から何かしてくれるのを待つだけではなく、 こちらから働きかける事ができればと思いました。 でも、 その前に 「同友会もいい事をしているじゃないか」 と言ってもらえるように、 私達がもっと学び、 気づき、 行動する自助努力が必要なのではと思います。
  閉会の赤石会長の 「きょう、 物質的豊かさを追求する事は、 あすその物質的豊かさを追求する事ができなくなる原因をつくっているのだということを考えてほしい」 との言葉が耳に残りました。 伝統文化、 歴史を大切にするためにも、 色々な事柄のヒントになる奥深い言葉だと思います。
  参加して良かった。 同友会に感謝。 最後に、 蒸し暑くて雨も降ったりの二日間、 ハッピ姿でお世話をして下さいました石川同友会の皆様に心より感謝、 御礼を申し上げます。



■組織問題研究例会

 

■例会運営のながれ

■2006年度 先生方と経営者の 『共育懇談会』

 

■活き生き企業訪問記
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